2021.07.21
今や広島名物レモン。お菓子や食品に限らず、お酒や雑貨など様々な分野でレモンを使った商品が見られます。広島駅のekieにある大型店舗「おみやげ街道」「しま商店」「酒ます枡」で取り扱っているレモンに関する商品は約160個。「おみやげ街道」ではレモン菓子の定番レモンケーキだけでも5種類。今回おみやげガイド編集部がレモンケーキを実際に食べ比べてみましたよ。どれを選べばいいか、どんな違いがあるのかとお悩みの方へ。選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
なんで広島でレモンなの?
広島はレモンの生産量日本一!
レモンケーキの食べ比べをする前に、なぜ広島でレモンなのかという疑問を解決しましょう。実は広島はレモンの生産量が日本一※1なんです!レモンには、強風雨によって感染するかいよう病と、冬の寒さに弱いという特徴があります。瀬戸内沿岸の地域は温暖で台風の襲来が少なく、雨の少ない気候だからレモンの栽培に適しているんですよ。広島では呉市、尾道市、大崎上島町などの島々を中心に生産されています。
広島のレモンの始まり
広島県のレモン栽培が始まったのは、瀬戸内海にあるとびしま海道で結ばれた島、大崎上島の豊田郡大長村(現呉市豊町大長)。今から120年前、明治31年に和歌山県からネーブルの苗木を購入した際、混入していたレモンの苗木3本を試植したのが始まりといわれています※2。瀬戸内の気候がレモンの栽培に適していること、明治末期から大正初期にかけての価格高騰などの理由により、大長を中心に急激に普及していきました。レモンの苗木を試植してから15年後、大正3年には栽培面積が11ha、広島市の野球場マツダスタジアムに例えると約15個分※3の広さになりました。その後、レモンの輸入自由化や大寒波などの影響もありましたが、徐々に栽培面積を増やし平成28年には227ha、マツダスタジアムが約521個分の広さとなってます。これは全国のレモン栽培面積のうち、半分以上の62%になるんですよ。
レモンケーキ食べ比べ!
食べ比べたレモンケーキと勝手に!レモンケーキ占い
今回は、「おみやげ街道」で取り扱っている「ANDERSEN」「島ごころ」「モーツアルト」「とびしま柑橘工房」のレモンケーキ計5種類を食べ比べ。甘味・酸味・香り・ふわふわ・しっとりの5つの視点から独断で数値化し、オリジナルチャートを作りましたよ。あなたにピッタリのレモンケーキを見つけるきっかけにしてくださいね。
それぞれの詳細はこちらをご覧ください。
「アンデルセン」瀬戸田レモンケーキ
「アンデルセン」と言えばパンというイメージの方が多いのではないでしょうか。「アンデルセン」は広島生まれの企業で、広島ならではのお土産も取り扱っているんですよ。
「おみやげ街道」売上ランキングレモンケーキ部門の第一位を獲得している「アンデルセン」のレモンケーキ。他のレモンケーキと比べると少し大きめ。表面はホワイトチョコでコーティングされていて、生地には爽やかな広島県尾道市瀬戸田町のレモン果汁とレモンピールを加えてあります。生地のきめが細かく、ふんわりとした食感。優しく上品な甘さで、レモンピールがいいアクセントになっています。軽い食感ですが食べ応えと満足度がありますよ。
瀬戸田レモンケーキ 1,468円
「島ごころ」瀬戸田レモンケーキ 島ごころ
瀬戸内海のしまなみ海道でつながる島、生口島に本店がある「島ごころ」。オーナーが生口島の瀬戸田生まれで、地元である瀬戸田をもっと誇れる島にしたいという想いから始めたんだそう。
「島ごころ」が目指すのは、レモンの酸味ではなく香りを楽しむレモンケーキ。ホワイトチョコレートでコーティングされていないのもこだわりの一つなんですよ。他と比べると少しコンパクトサイズですが、ぎゅっと中身が詰まっていてずっしりとした重さがあります。生地はしっとりとしていて、焼き菓子らしい香ばしさ。深みのある甘さの中に、レモンらしい苦みをほんのり感じます。少し大人向けのレモンケーキ。
瀬戸田レモンケーキ 島ごころ 5個入 1,250円 / 10個入 2,500円
「モーツアルト」プレミアム広島レモンケーキ
広島県人ならテレビCMで一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。「おみやげ街道」でも人気、からす麦クッキーで有名な「モーツアルト」。宮島と同じ地域、広島県廿日市市に本社工場があるんですよ。
「モーツアルト」のレモンケーキはとっても軽いのが特徴です。大きさは中くらいで表面にコーティングされているタイプ。生地には広島レモンのコンフィチュールを混ぜ込んでいます。ふっかふかの生地に、パリッとした厚めのコーティングがアクセントに。口に入れた瞬間にレモンの風味をほんのり感じます。甘めでとっても軽い食感だから小さなお子様にもおすすめです。
プレミアム広島レモンケーキ 2個入 486円 / 4個入り 972円
「とびしま柑橘工房」広島県とびしま海道レモン使用 大人なレモンケーキ
レモンを使用したメレンゲ菓子れもんげや大崎下島のレモンジャムなど、レモン商品を多く展開している「とびしま柑橘工房」。広島県呉市と瀬戸内海の西部に位置する諸島を結ぶ7つの橋、とびしま海道の入り口にお店を構えています。
とびしま海道が結ぶ島、大崎下島はかつて日本一の収穫量を誇るレモンの生産地として「黄金の島」と呼ばれていました。しかし、生産者の高齢化や後継者不足などの問題で柑橘畑は全盛期の3分の1程度まで落ち込んでいます。「とびしま柑橘工房」では大崎下島で耕作放棄地を再生するプロジェクトを行うなど、地域の活性化にも力を入れているんですよ
「おみやげ街道」では、「とびしま柑橘工房」のレモンケーキ2種類を取り扱っています。まずスタンダードのタイプのこちら。とびしま海道でとれたレモンを皮も果汁もまるごと使ったレモンケーキです。ケーキの中心にはとびしまレモン果皮の手作りジャムが入っています。コーティングはなく、大きさは中くらい。ふんわりしっとりした生地は酸味と甘味のバランスがちょうどいい。レモンの美味しさだけ詰め込んだみたいなケーキです。小さいお子様にも年配の方にも家族みんなにおすすめ。
レモンケーキ 5個入 1,242円
「とびしま柑橘工房」大人なレモンケーキ
続いてもうひと種類、こちらも同じくとびしま海道でとれたレモンを皮も果汁もまるごと使ったレモンケーキ。
生地にはレモンの果皮を練り込み焼き上げ、オリジナルレモンリキュールを染み込ませています。見た目はスタンダードタイプと一緒ですが、こちらにはジャムが入っていません。表面がしっとりとしていて、一口かじるとレモンの酸味が口いっぱいに広がります。甘さは控えめでとっても爽やか。名前の通り大人の方におすすめです。
大人なレモンケーキ 5個入 1,242円
以上、「徹底比較!レモンケーキを食べ比べてみました」のご紹介でした。
※1 農林水産省 平成28年度特産果樹生産動態等調査・果樹品種別生産動向調査
※2 川久保篤志著 「瀬戸内レモン~ブームの到来と六次産業化・島おこし~」参照
※3 マツダスタジアムの建築面積は22,964.48m²
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※掲載内容は2021年7月時点のものです。
※価格はすべて税込です。