2020.07.22
広島・瀬戸内生まれの良きモノを集めた、工芸品・雑貨中心のセレクトショップ「しま商店」でも人気の帽子「石田製帽」。こちらは7月20日(月)~31日(金)まで開催しているイベントの様子です。今回はミシンによる帽子の製作実演もされている「石田製帽」の社長に話をお聞きましたよ。
高度な縫製技術で作られる 最高のかぶり心地
広島県との県境に位置する岡山県笠岡市は瀬戸内海に面した港街。そこを拠点とする「石田製帽」の創業は古く、1897年(明治30年)に遡ります。「石田製帽」の強みはその縫製技術の高さ。国内屈指の高い縫製技術力により、柔らかく伸びのある帽子が出来上がります。シンプルで美しいシルエットを保ったまま、しっくりと頭の形に馴染む「石田製帽」の帽子。被る人の魅力をより引き立ててくれます。
極細麦ストローハット カサブランカ 35,200円
こちらは「石田製帽」のフラッグシップである極細麦ストローハット カサブランカ。目の細かい極細の麦が整然と縫いあげられています。
イベント中に行われている制作実演の様子。
こちらは、帽子の原料であるブレード(真田紐)という平織の組みひもです。麦や麻など様々な素材で出来ています。
専用のブレードミシンを使い、ブレードを縫っていきます。熟練の技術により、見る見るうちに形ができあがっていきます。実演の時はミシンと素材の相性を考えながら頭の中でデザインを作り、フリーハンドで仕上げていくそうです。
高速で縫いあがっていく帽子。
ある程度の形まで出来上がると、木型でサイズを確認します。寸分の狂いなく揃った縫い目が美しい。あっという間に帽子になりました。
「石田製帽」の帽子には、内側にサイズ微調整用のアジャスターが付いています。ちょうどいいサイズに調整することで、より快適なかぶり心地になりますよ。
こだわりぬかれた素材を生かす
深みのあるインディゴが美しい中折れ帽子。こちらは備後、備中の技術が終結した地域コラボ商品なんです。「石田製帽」では、地場産業を活性化しようと地域の職人さんと共に様々な取り組みを行っています。糸をよるより屋、染を担当する染屋、それから糸を組み紐にする組み紐屋、そして縫製により帽子に仕立てる「石田製帽」。確かな技術を持った職人の技が詰まった帽子です。肌馴染みのいいインディゴは、使えば使うほど味が出てきます。コットンで出来ているので季節を問わず使えるデザインです。
インディゴ染コットンブレード 中折れ 17,600円
「石田製帽」では高品質で貴重なビンテージ素材を使った帽子も数多く作っています。
美しい曲線と光沢のある素材が目を引くこちらの帽子。実は約50年ほど前に中国で作られたシゾールという麻の一種を使って作られているんです。編み目が緻密で、驚くほど軽い帽子。木型を使い、手蒸しという技法で型入れしています。
華やかな編みがとってもかわいいこちらの帽子は、中国の海岸沿いに生えているロウガソウというビンテージ素材を使い型入れされた帽子です。
円柱形の特徴的な形が目をひくこちらのカンカン帽も中国のビンテージの麦わらと麻を使って作られています。ジグザグのブレードがおしゃれ。
イベント限定販売
イベント中は普段取り扱いのないデザインやカラーバリエーションの帽子を販売していますよ。一点物もあるそうなので、この機会にぜひ一度お手に取ってみてくださいね。
おまけ 帽子の豆知識
いろいろな帽子を眺めていると、てっぺんが縦渦のものと丸渦のものとがあることに気づきました。「石田製帽」の社長にお聞きしたところ、縦渦のものはヨーロッパ系、丸渦のものは日本に多くみられるんだそう。海外のお客様の中には日本土産にと、わざわざ丸渦の帽子を選んで購入される方もいらっしゃるそうです。「石田製帽」ではデザインなどによってそれぞれ使い分けています。帽子を手に取る時は、是非てっぺんの渦の形まで注目して見てみてくださいね。
以上、「こだわりの詰まった美しい帽子 石田製帽」のご紹介でした♪
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※掲載内容は2020年7月時点のものです。
※価格はすべて税込です。